ジオパークって何?
地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所です。ジオパークとは、地球科学的意義のあるサイトや景観が保護、教育、持続可能な開発のすべてを含んだ総合的な考え方によって管理された、1つにまとまったエリアです。

上野原ジオパークってこんな所!
「やまなし上野原」は、2024年6月19日、ジオパーク認定を目指す8つ目の地域として全国に名乗りをあげました。
現時点で国内最新の「ジオパーク構想地域」です。そして、山梨県内ではじめてのジオパークを日指しています。

やまなし上野原の地学的な価値とは?
(1)日本列島の成り立ちと上野原
上野原の地学的価値は日本列島の成り立ちの要であるからです。それを理解していただくために、まず日本列島の成り立ちについて説明いたします。
「フオッサマグナ」という専門用語を聞いたことがあると思います。フォッサマグナは「大きな溝」という意味のラテン語です。日本列島を思い浮かべてください。
本州は、真ん中へんで折れ曲がっていますね。本州は、大昔、折れ曲がっていませんでした。ところが、日本海ができるときに真ん中へんで、ポキッと折れ曲がり、真ん中に大きく深い溝ができて、海になり、東西に分断してしまいます。
その溝は埋め立てられて東西はつながり、折れ曲がった形の本州になりました。この大きな溝がどのくらい深いかは、今でも明らかになっていません。ボーリング調査で6000m掘り下げても底に突き当たらなかったそうです。相当に深い溝です。この大きな溝の埋め立てられかたが、日本海側の北部と、太平洋側の南部で全く違います。北部フォッサマグナは、その場での噴火や、周囲からの上砂の流れ込みで埋め立てられました。それがいまの新潟、長野、山梨県北部です。
(2)南部フォッサマグナの特徴
では南部フォッサマグナがどのように埋め立てられて出来たか、というと、プレートの運動で埋め立てられている、というのが特徴です。プレートが南から北に動くことで、海底につもった砂。泥が、こそげて、埋め立てられたところ、プレートの動きで、海底が押し上げられたところ、そして、南の海の火山が運ばれてきて埋め立てられたところ、と三通りの埋め立てられ方をしました。
「やまなし上野原ジオパーク構想」これまでの歩み
2010年~2019年
ジオツアーのはじまり
秋山地区で足立区公立小学校4年生を対象に「秘境秋山の歩き方」と称した「自然体験教室(ミニジオツアー)」を実施。
実施校数は10年間で合計50校。
2022年
2023年
4月16日
不動の滝・聖武連・釜淵・王見の滝の景観・河岸地質調査
4月20日
不動の滝・聖武連・釜淵の動画素材収集
4月27日
ミニジオツアー@八ツ沢
5月25日
ミニジオツアー@鶴川
6月14日
上野原ジオサイト予定地調査(上野原中学校)
6月24日
上野原ジオパーク啓発講演会(島田)
7月23日
上野原ジオサイト予定地調査(秋山川)
7月25日
帝京科学の夏祭り 上野原ジオパーク啓発ブース出展(岩石標本づくり)
10月19日
上野原ジオサイト予定地調査(東京電力駒橋発電所、桂川取水口)
10月20日
植木岳雪先生と上野原ジオサイト予定地の巡検
10月24日
上野原ジオサイト予定地調査(新田地区で富士相模川大泥流の痕跡調査)
10月25日
上野原ジオサイト予定地調査(巌地区で富士相模川大泥流の痕跡調査)
11月11日
上野原西小学校 上野原ジオパーク啓発ブース出展
11月20日
上野原ジオサイト予定地調査(国道20号商店街)
11月21日
上野原ジオサイト予定地調査(永井酒饅頭店)
12月30日
上野原ジオサイト予定地調査(秋山川)
2024年
3月23日
銚子ジオパーク巡検初日「銚子市内のブラブラ歩き」植木岳雪先生による銚子市内巡検
3月24日
銚子ジオパーク巡検二日目「銚子ジオパーク市民の会」小玉健次郎様のご案内
4月20日
上野原ジオサイト予定地調査(上野原用水)
4月28日
上野原ジオサイト予定地巡検(銚子ジオパーク工藤会長をご案内)
綾乃で意見交換会(出席者 市長、副市長、市議会議長、市議会議員)
5月1日 上野原ジオパーク勉強会(綾乃)
2025年
3月24日 「やまなし上野原ジオパーク構想推進協議会」発足集会